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ジャカルタの交通事情

ジャカルタに暮らす外国人の私たちにとって運転手さんに運転してもらう自家用車が、ほぼ唯一の移動手段です。(公共のバスや鉄道は、車両自体が老朽化しておりエアコン装備の車両はごくわずかです。それ以上に車両内でスリに遭う危険性が高く、決してお勧めできません。)
ジャカルタでは主要な道路は整備されていますが、そこから外れると、雨季の多量の雨による損傷と水溝の未整備のために道路の状況は非常に悪いと言っていいでしょう。場所によっては、路肩は崩れ道路の真中に舗装が陥没して穴があいていることもあり、雨季ともなれば瞬間的な豪雨で道路は川と化すこともありえます。

運転マナーも日本では考えられないジャカルタ方式とでも呼ぶべき「早いもの勝ち、強引勝ち」。それなりの秩序はあるようですが、広い道路ではすいていれば80km/h以上のスピードで走り、混んだ道路では強引な割り込みは当たり前、そのため左右前後の車が混ざり合い前にも後ろにも進めない状態になることもしばしばです。近年急増したものすごい数のオートバイやバス停もでもない道の真ん中で乗降客のために途中停止するバス、黒煙を撒き散らして走る三輪車のバジャイなどの運転マナーは最悪で、小さなぶつかり合いは日常茶飯事といえるでしょう。

こんな状況ですので、小さな子どもを同乗させる時にはそれなりに配慮が必要ですし。(何かと口実をつけて交通違反を主張し賄賂を要求する警察や事故に遭ったとき当地で外国人であるという弱い立場を考えると、ご自身での運転はお勧めできませんし、実際に運転している方はごく稀です。)

タクシー

ジャカルタ市内ではショッピングセンターやホテル、路上でタクシーも多く見られます。外国人でも、安全と言われている一部のタクシー会社(Blue Bird社)に限定して利用している人もいます。しかし、インドネシア語も解せず、目的地までの道も知らない状況でタクシーを利用するのは難しく、治安面での不安も拭えないことから、赴任直後から母と子供だけでタクシーを利用している人はあまりいないようです。

渋滞と3in1

ジャカルタは渋滞の多い都市です。公共交通機関が発達していないこともあり、日中は慢性的に渋滞しているといっても過言ではありません。渋滞が特にひどい朝夕は、同じ場所へ行くにしても、交通量が少ないときに比べて2倍以上の時間を要することもあります。降雨時は更に渋滞が悪化することもしばしばあります。

このような渋滞に対する緩和策のひとつとして、「3in1(スリー・イン・ワン)という制度があります。これは、都市部の一部の地域で、朝7時〜10時、夕方4時半から7時の時間帯では、車内に3人以上乗っていないと乗り入れが禁止されるというものです。 そのため、都市部に住む場合、この時間帯に1人で外出しようとすると運転手と自分だけでは主要道路に乗り入れできず迂回せざるを得ない状況になるので、都心に住む場合は注意が必要です。3in1の乗車人数を満たすために道端でヒッチハイクよろしく指を立てて立ち並ぶ乗車アルバイト(ジョッキー)を乗せてから規制区間に向かう人も多くいますが、治安を考えるとあまりお勧めできません。

チャイルドシートの着用

日本では6歳未満の幼児を同乗させる場合、チャイルドシートを着用するように運転者に義務付けることが1999年に法制化されましたが、ここジャカルタでは運転者と助手席のシートベルト着用のみ義務付けされているだけです。
最近では、日本のようにチャイルドシート、ベビーシートを利用している人が増えているようですが、いまだに3歳以下の子どもは後部座席で母親が抱っこし、それ以上の子どもですと母親の横に座らせているケースも見受けられます。さらに5、6歳以上の子どもになると、幼稚園や友達の家への送迎などに親が同伴せず、時には助手席でシートベルトもせずに移動しているケースも見られました。

抱っこで赤ちゃんは守れません

しかし、車内ではお母さんの抱っこでは赤ちゃんを守りきれません。時速50km/hで衝突したら、体重10kgの子どもを守るのには約300kgの力が必要なのです。
万一の事故から子どもを守るのが親の責任であることは言うまでもありません。車社会で生活するものにとって、運転者にも大人にも子どもにも必要不可欠な配慮としてシートベルト/チャイルドシート・ベッドの着用を徹底していきたいものです。

チャイルドシートの入手法

最近では、ジャカルタでも日本・欧米から輸入されたチャイルドシートが販売されており、価格は若干高めになるかもしれませんが現地調達できるようになりました。
しかし、日本国内ほど日本製のチャイルドシートの種類が豊富にあることは期待できないので、特に希望する品がある場合は渡航前に日本から船便で送っている方もいるようです。ジュニアシートについても、ジャカルタのデパートで購入可能ですが、まだチャイルドシートほど普及していないのが実態です。

チャイルドシートやジュニアシートを帰国者や使わなくなった方から譲ってもらうという方もいるようです。しかし、中古品を譲ってもらう場合は、使用年数や使用状況などを詳しく聞き、耐久性等も検討するほうが無難かもしれません。

子どもが着用を嫌がる

「チャイルドシートの着用」といっても、子どもの方が着用を嫌がる場合があります。「嫌がったから止める」では、子どもの安全は守れません。
まず、「なぜ嫌がるのか、座り心地が悪いのか、窮屈なのか」など検討し、できることは改善してあげましょう。そして「子どもが座りたくなるようなシート作り」「シートに座らせ自分の指定席はここと納得するまで、走行中お気に入りの音楽を流したり、声をかける、お気に入りのおもちゃを持たせる」「家の中にシートを持ち込んでなれさせる」など大人側が根気よく、努力しなければなりません。
生まれてからずっと座らせつづけ、このシートが自分の座席だと習慣付けることが大切なことでしょう。

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